英語の発音を正しくするためには発音記号を学ばないとダメ?
フォニックスを知らないとダメ?
といった疑問をお持ちの方もかなりいらっしゃるようです。
そこで今回は英語の発音記号とフォニックスの必要性について記事にしてみました。
(*当記事は現在英検2級やTOEIC 600あたりの人を対象にしています)
英語学習に発音記号やフォニックスは必要か
結論から言いますと必要です。
ではなぜ発音記号が大事なのかについて見ていきましょう。
なぜ英語学習に発音記号やフォニックスが大事なのか
「発音は発音記号やフォニックスを知ることもなく、自己流でなんとなく音をおぼえてきただけ」
という人も多いのですが、それだといつまでたっても
「永遠に自分の発音が正しいのか自信が持てない」
ということになってしまいます。
なぜそうなってしまうのかと言うとこれは発音に法則性があることを知らないので、どうしてその音になるのか自分で説明できないからです。
またこれは何度も何度も単語を機械的にくり返すような、やみくもな暗記をしてきたことの現れでもあります。
これでは非効率的なうえにとても無味乾燥な暗記作業となってしまいます。
では発音記号やフォニックスを学ぶとどうなるか?ですが、上の人とは逆のパターンになります。
つまり、
「発音には法則性があることを知っているので効率的にボキャブラリー強化ができるうえに、初見の単語でも発音記号かスペルを見れば発音できる」
となります。
また正しい発音を効率的に学べるということは、すなわちリスニングも効率的に向上するということにもなりますので、まさに良いことばかりです。学ばない手はない、と言っても良いくらいです。
それよりもなによりも一番大事なポイントは、
「いつまでも自分の発音の根拠があやふやだから自信が持てず、不安である」
というのは心理的にも非常によろしくないので早めに解消したほうが良いです。
ぜひ発音記号やフォニックスを学んで、そのような良くない心理状態からは一刻も早くおさらばしましょう。
発音記号とフォニックスを学ぶのにおススメの教材とは
発音記号の大切が分かったところで、発音記号を学ぶのにおすすめの教材を紹介しますと、やはりこれでしょうか↓↓
フォニックスについては↓↓
↑の「あいうえおフォニックス」の書籍は発音記号もついてるので、発音記号をあらかじめ頭に入れておくとサクッとフォニックスの世界にも入りやすいかもしれませんね
管理人はどうやって発音記号とフォニックスを学んだのか
私の場合、発音記号は中高時代に学校の英語の授業でけっこうしっかり習いました。このへんの様子は↓の関連記事ご参考。
フォニックスを学んだのは大学受験勉強中でした。
当時はあいうえおフォニックスなど存在しなかったので、当時とても評判が良かった受験用の英語参考書でフォニックスまで載っているものがあったので、それで学びました(もうどの参考書だったかも覚えていませんし、もう入手不可だと思います)
フォニックスを学ぶのにかけた時間としては発音記号を学ぶのにかけた時間のほうが長かったと思います。
まず発音記号を頭に入れて、それからフォニックスをひととおり学んだあとは、もうどんどんそれらをフルに活かして単語・熟語の暗記、英文多読・精読、とIELTS とTOEFLに照準を絞って勉強してました。
留学の準備を間に合わせるためスケジュールが決まっていたのであまりフォニックスには時間をかけませんでした。
発音記号もフォニックスもですが、完璧を目指す必要はないと思います。ある程度ひととおりマスターしたらどんどん英語4技能を運用して練習していくのがおすすめです。
発音記号やフォニックス: どのレベルまでマスターすべきか
Twitterのフォロワーさんツイートで教えてもらったのですが、ここにかなり参考になるサイトのリンクを貼っておきます↓↓
Dr. Dイングリッシュさんのサイト:「IPA (国際発音記号) はこれさえ覚えれば大丈夫!」
上のリンクのサイトに載っているのは最低限かつエッセンシャルなものですが、正直これを全て完全マスターしておけば英語で仕事をするぶんにおいては充分事足りると思います。
*ただしそれらは本当に、ほんとーーに、最低限かつエッセンシャルなものであることに注意。
別な言い方をすると、これらを理解できない・発音もできないで「自分は英語ペラペラです」と言ってる人については、ぶっちゃけ自分はかなり懐疑的である、ということです
フォニックスについては↑の方で紹介した「あいうえおフォニックス」をマスターすることで足りるのではないかと考えています。
まとめ: 英語の発音記号とフォニックスは必要か
では英語の発音改善のために発音記号とフォニックスはなぜ大事か?のまとめポイントです:
- 発音記号とフォニックスは大事である
- 発音記号とフォニックスを無視した英語学習 (とくにオトナ) はちゃんと発音できない・英語リスニングもできない、の2重苦への近道である
- 英語耳 (発音記号)、 あいうえおフォニックス (フォニックス)で充分
- 完璧を目指す必要は無い
今回のこの発音記号とフォニックスの大切さについて記事を書こうと思ったのは、とある英語学習ビギナーの方が言った言葉で、
「リスニングには理論や法則性など無く、ただやみくもにどんどん聴いて慣れるしかないと信じていた」
というのがあったのが理由です。
私の場合は中高時代に英語の発音記号は学校の英語の授業でけっこうしっかり習ったので、それが普通だと思っていたのですが、それはまったく普通などではなかったのだと最近ようやく気づき始めたところです。
「日本では学校教育で発音記号をまったく習わなかった人のほうが普通なのだ」
というこの発見なのですが…
もしかしたらこの「発音記号をすっ飛ばして英語を教える」という学校教育方針も、90年代中に日本の学校教育が急に英文法を無視しはじめたという事実と関連しているのでしょうか。
そしてこの「英文法と発音記号の無視」という学校教育の混迷ぶりが、ダブルパンチで日本人の英語嫌いに拍車をかけているのでは?というまことにイヤな予感がしてなりません。
今回の当ブログの記事がそんな状況を少しでも好ましい方向へ向けるために、ほんのわずかでも助けになれば幸いです。